温泉津を棚卸し!?温泉津100人会議のみなさまの言葉たちをまとめてみました

みなさまこんにちは!たまにのぞく晴れやかな青空と包み込むような暖かさが心地よい3月‥。その一方、花粉症でないひとも花粉症になってしまうほど風に散り乱れる大量の花粉たち、自然からいただくアメとムチの往来にシビレながら温泉津ライフを送っております、西田です。

先日の温泉津100人会議後、みなさまが紡ぎあげてくださった「温泉津の自慢したい・いいところ」を整理する会を有志にて開催いたしました。今日はその内容についてこのレポートで紹介してまいります。

目次
整理する目的とは?
というわけでグルーピング会
どんなふうに整理されたか‥結果発表!
– 温泉津の魅力「自然」とは?
– 温泉津の魅力「温泉」とは?
– 温泉津の魅力「神楽」とは?
– 温泉津の魅力「賑わい」とは?
– 温泉津の魅力「ヒト」とは?
まとめ

\なお温泉津100人会議の開催レポートはこちら/

「温泉津100人会議」を2日にわたって開催!111人にお集まりいただきました◎
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整理する目的とは?

111人もの町民のみなさまにお集まりいただいた温泉津100人会議では、本当にたくさんのご意見やアイデアが飛び交いました!
少し振り返ると‥

こうして各テーブルに5〜6人が集い、老若男女がそれぞれの思いや考えを書き綴りました。

そして発表。開催した両日合わせると17テーブルあったので、6人 x 17 テーブル分の言葉たちが集まったのです。

さあこれをどう料理していくか‥。会が終わって充足感を得たあとは、これらをフルに活用して温泉津のスローガンづくりに向けて一歩踏み出すんだ!!

そのためには、みなさまの言葉たちをわかりやすく「町のみんなが知ってる温泉津の魅力」として整理していく必要があります。
ともかくはみなさまに書いていただいた言葉たちを書き起こそう!!ということで、大田市役所のヤングたち(+たまにミドル)のちからを借りて、怒涛の書き起こしをしてもらいました。

というわけでグルーピング会

この日は2月初旬、芯まで冷え込む曇り空の下、井田や湯里からも有志たちが集まってくださいました。

中国経産局のみなさまも広島から駆けつけてくれました

まずは、言葉たちをカード状に落とし込み、大きく要素に分けていきます。(大田市のヤング+ミドルのみんなありがとう)

本当にざっくり分けていきます。
どういうカテゴリーに分けられるか、たとえばわかりやすい「温泉系」「神楽系」「歴史系」なんかをざっくり分けていくなかで、「これはなに!?」というものが必ずでてきます。そうしたもの一旦まとめておいたり、あるいはみんなでその場で考えて「町並み」とかがいいんじゃない!?とか「にぎやかし系とか!?」など意見を交わしながらグルーピングしていきます。

紡ぎあげられた言葉たちは、単語だけのものもあれば短文の場合もあります。
また意図が汲み取りづらいものの場合は、そのテーブルにいた人が「これは○○のことを言っていたよ!」などフォローをいれながら活かしていきます。捨てるカードはありません。

温泉津にIターンで来られた方もメンバーにいたり。「これって何?」「○○のことで秋になったら見れますよ〜!」などなど‥。
この会に参加されたことで、温泉津のいろんなことを知るきっかけになったかも!?

どんなふうに整理されたか‥結果発表!

今回、温泉津100人会議で飛び交った言葉たちは、集まることでまさに「温泉津の魅力」が存分に伝わるものとなりました。
例えば、「温泉津には自然がある」と一言でいっても、「具体的に“温泉津の自然”はどんな自然?」といったように、その個性は地域により異なるもの。
パッと温泉津に来た人では表現しきれないかもしれないその「個性」が、111人の町民のみなさまのちからを借りるとここまで表現できるのか‥!!と驚きの結果になりました。

ここではそれらの一部を抜粋しながら紹介していきたいと思います。

温泉津の魅力「自然」とは?

ヒトの五感を刺激し四季の恵みに溢れる、暮らしのすぐ近くにある豊かな山・海・田畑

出てきた言葉たち

人工的でない地形を活かした櫛島キャンプ場が魅力的
わかめを干すときの磯の香りがする
漁船が帰ってくる音がする
四季ごとに遊べる・楽しめる・自然情緒を感じる
空・星空が綺麗 夜がまっくら無音
空気が美味しい 風が気持ちい
海が近いのですぐ釣りができる
海にも山にも(キャンプ場にも)歩いて行ける
サルが行きかっている
タケノコ、ワラビ取り放題
田んぼの景観(ヨズクハデ)
自然と歴史が紐付いている
海がきれいで高透明度なので磯遊びや海水浴もできる
リアス式海岸がきれいに残っている奇跡
地形の優位性から銀が世界中に送られていた自然の港
マリンアクティビティが出来る
海に沈む夕日がきれい
写真がきれいに撮れる など

リアス式海岸がもたらす穏やかな海。歴史を踏まえて活用されてきた山間部から港までの道みち。原風景とも言えるヨズクハデは田畑の無形の民俗文化財。温泉津の町のみなさまはそれらの自然を、「磯の香り」や「漁船のおと」「星々のきらめき」といったように、大変情緒的な価値表現を交えられた言葉にされていました。

そのため、温泉津の自然は「ヒトの五感を刺激し四季の恵みに溢れる、暮らしのすぐ近くにある豊かな山・海・田畑」と言えるのではないでしょうか。

温泉津の魅力「温泉」とは?

奈良時代から現代まで、地元民や湯治客に愛される自然湧出の効能豊かな激アツ温泉

出てきた言葉たち

泉質がよいため効能が高い(原爆症の回復保養効果について1950年代に大学の研究で証明されている)
加水・加温・消毒・循環のないかけ流し・自然湧出の熱い源泉
ナトリウム–塩化物泉のツーンと鼻を抜ける鉄の香り
湯治で利用されてきた1300年の歴史
温泉街からすぐ行ける
狭いので利用者同士が話せる・交流が生まれる
昔からの風呂もあれば家族風呂もある
温泉むすめ「佐間さま」という擬人化キャラで盛り上がってる など

一度入れば二度とは忘れない温泉津の温泉。泉質良いのはもちろんのこと、とにかく熱い‥!
かくいう私も温泉好きとして日本各地のローカル温泉において温冷浴(熱いお風呂と水風呂を交互に入ること)を楽しんできておりますが、温泉津を初めて訪れたときに、これまで入ってきたすべての風呂のことを忘れてしまうほどの衝撃を受けたことが記憶に新しいです。(他の地域のお風呂もそれぞれの個性があって好きですよ)

温泉津の温泉は温泉津の「宝」。それもそのはず、地元の民にも湯治の民にも長く、ながく愛されてきた歴史があるのですから。

温泉津の魅力「神楽」とは?

温泉津の景観を活かし、継続力と熱量を持ったクリエイティビティあふれる神楽

出てきた言葉たち

自然景観を生かした神楽(海神楽)
町内に石見神楽面工房がある
神社での石見神楽が毎週みられる
神楽団が本気で人生をかけているので感動する

温泉津舞子連中は毎年 温泉津・福光海岸の日本海を舞台とした「海神楽」を開催、インドネシア バリ舞踊とのコラボなど新たな伝統芸能の魅せ方を実践したり、その一方で照明や音響などの電気機器を一切使わない古典様式の神楽「プレミアム公演 蝋燭神楽」の企画・プロデュースをしたりと、伝統芸能の本来のあり方を尊重しながら、新たなチャレンジにも精力的に取り組み継続しています。

結成から25年とまだ若い神楽団でありながら、温泉津の地の利を最大限に活かした創造性に富んだ神楽団と言えるのではないでしょうか。

温泉津の魅力「賑わい」とは?

温泉津の景観を利用した遊びゴコロあふれるイベントと高い実現力を持ったチーム

出てきた言葉たち

爆音、超ド級の大きさで見られる花火
イベントがたくさんある(毎月1回ある計算になる)
寅さんが来た 町おこしの機運がある
福光の荒田をみんなで畑にするエネルギーある取組み
地形を活用したイベントがある(トレイルラン)
ゆのつ組のイベント運営スキルが抜群に高く結束力がある

温泉津には個性に富んだイベントが本当に多いです。定番の祭のみならず、スポーツ・趣味などマニアにはたまらない企画も盛りだくさん。そうした賑わいの実行の裏には、温泉津の町のメンバーで構成されたボランティアチームや、その思いに共感し協力してくれる地域の企業のみなさまがあってのこと。

やるからにはとにかく楽しく、次やるときはもっと楽しくなっている、そんな賑わいが温泉津には溢れています。

温泉津の魅力「ヒト」とは?

老若男女が優しく熱い情熱を持ち、外からのものを受け入れる懐の深さをもった自由な気風の町民たち

出てきた言葉たち

子どもも大人も挨拶してくれる
町の人があたたかい
人口が少ないけど早く仲良くなれる
違う年齢の子たちも一緒に遊んでいる
住んでる人も外の人も温泉津のことを好きになってくれる
町おこしのエネルギ-がある
自由な気風がある
開業したいと思う人がいる
パワフルなゆのつ組・温泉津女子会・商工会青年部

温泉津タワー(温泉街へ入る橋の階というところに立っている「ゆのつ」と書かれたタワー)を曲がると温泉津港が徐々に姿を現し、天気の良い日は背丈の異なる子どもたちワイワイキャーキャー遊んでいたり、おじいちゃんおばあちゃんに混ざってみんなでわかめを干していたり。ビバリーヒルズ青春白書かしらんと思うような、サンセットを眺める中年カップルがいてそこをまた子供が駆け抜けたりと、さまざまな世代のヒトが一緒くたになっているのが温泉津かもしれません。

中世の温泉津は港を拠点に人やモノの交流が盛ん。そう、温泉津の本質は「自由都市」。
たくさんの様々なヒトが入り乱れ、繁栄とともに人の入れ替えも多かったのかもしれません。
それが今の温泉津の町がもつ「受け入れるちから」になっていて、西田のようなIターン者にとって、町の人との交流も暮らしも楽しめる場所になっているように思えてなりません。

まとめ

‥といった具合に、「温泉津の魅力」をグルーピングし整理・言語化をいたしました。

温泉津のスローガン作りの次のステップは、これら「温泉津の魅力」を踏まえてメッセージ開発を行っていきます。ここでも有志たちにより言葉を紡ぎあげていきつつ、次はプロのコピーライターさんも交えてどんどん磨き上げを行っていきます。

ちなみに、温泉津100人会議の2つ目のお題「こんなことを誰か温泉津でやってくれないかな?」「自分が社長だったらこんなところ・ものを作りたい!」ですが、こんな風にマッピングをしました。(一部抜粋)

温泉津町民は観光客目線も持ち合わせている‥!?観光戦略にも紐付いていきそうな多様なアイデアが盛りだくさんな結果となりました。

このマッピングから、「将来の温泉津がこんなふうな町になりたい」といったイメージ・ビジョンのようなものが見え隠れしてきます。これも存分に活用し、コピーライターさんとともにメッセージ開発をしていく予定です!!

またこれからもみなさまのお力をかしてください!!
一緒に温泉津のDNAを未来に引き継いでいきましょうっっ◎

引き続きこの温泉津めぐりにて、続報をお届けします!


これまでの温泉津100人会議に関わる記事はこちら

【続報】“温泉津らしさ” を紐解こう。温泉津100人会議

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