温泉津にある三窯のうちの一つ。
岡山県倉敷で修業した陶芸家の森山雅夫さんが独立し、1971年、登り窯のある温泉津に自分の工房を開きました。
森山さんが得意とするのは、やわらかな盛り上がりのある線で図柄を描く「イッチン模様」。
焼きしめられた器に浮かび上がるやさしい模様に、いやしの味わいを感じます。
夫婦で工房を切り盛りし、日本陶芸展や日本民芸館展などで数々の賞を受賞してきましたが、若い陶芸家の卵を育てているのも森山窯の特徴のひとつ。
3年前から温泉津に移住し、森山窯で修業をしている三宅康太さん(26)は、「もともとアパレル勤務でしたが、一人暮らしを機に器に興味を持つようになり、この道に入りました。
好きなものを自分で作るのは楽しい。鉢を作っているときが一番楽しいですね」と話します。
東京、大阪、盛岡からも注文が舞い込み、毎日のように作品づくりにいそしんでいます。
静かな工房にラジオの音だけが響く中、土にまみれた手がつくり出すなめらかな造形には魅了されます。
作品を展示するスペースがあり、購入も可能。
住所 | 〒699-2501 島根県大田市温泉津町温泉津イ3−2 |
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電話番号 | 0855-65-2420 |
営業時間 | 9:00~17:00 |
定休日 | 日曜・年末年始 |